東京

ぼくの部屋のベッドが世界の中心で

太陽はパソコンのひだりからみぎで

画面のむこうでどうだとか　すぐに忘れて

半径3キロメートルがぼくの地球だったよ

子どものころのことや　すごく嬉しかったことや

おとといなに食べたかだって思い出せなくて

となりの人と比べることが　どうやら日課になって

妥協と現状維持ばかりうまくなったの

だからこそ　ぼくは東京へゆきます

ニューヨークでもロンドンでも　どこでもなくて

つらいことや悲しいこと　たくさんあるだろうな

今まで以上にひとりぼっちかもな

ぼくなんて必要ないって　あーそう、そうですか

ぼくなんかどうでもいいって　あーもう、そうですか

ま　もともと知ってたし　別に気にしないけれど

今日はゲームでも買って　帰ろうかな

やめとけ　やめとけ　ぼくにはむりだ

いつでもそうしてきたんじゃないか

いまさらなにも変わらないよ

言いかけて　言いかけて　のみこんだ

ぼくなんて必要ないって　あーそう、そうですか

ぼくなんかどうでもいいって　あーもう、そうですか

ま　もともと知ってたし　別に気にしないけれど

今日はゲームでもやって　眠ろうかな

東京　東京　東京　東京へ

東京　東京　東京　東京へ

東京　東京　東京　東京へ

東京　東京　東京へ　ぼくは