林くんへの手紙

しばらく会ってないと顔も名前も忘れてしまうなんてことが

 本当にあるんですね

 どうやら僕らだっていつまでも若いわけじゃないんだね

 君は転校してきてすぐにまたどこかの町に行ったよね

 一度だけ一緒に帰ったあの日のこと覚えてるかな

 外れないように浮かないように必死に合わせた

 子供らしさのかけらもあったもんじゃなかったよね

 でも君はそれを見破ってたんだよな

 君が教えてくれた勝ち組と負け組の社会のルール

 ルールというよりかは暗黙の了解のような･･･そんなこと

 どうせやるなら勝ってみろと言われたね

 でも君と僕じゃ差がありすぎて何もかも･･･

 「今･･･林くんは･･･どこで･････何をして･････いるの･･･かな･････」