Kredity
PERFORMING ARTISTS
Ichiro Shouzuhara
Performer
COMPOSITION & LYRICS
Ichiro Shouzuhara
Songwriter
Texty
はなれをたばねる
アルペジオ
めぐる脈がひびく
冷たい路上に思い出がうずきだす
消したい日々と手をとって
ジッパー開けとりだしたギター
昨日は呑気にのんでたのに
昼間目覚めたら駆られる死にたい
わたし20歳になるうたうたい
手首隠して路上ライブしに行く新宿
道も譲らず前方をふさぐ
通行人障害物とすれ違う
ここ3日間画面ばっか
みつめてたから
3Dみたいな星の灯り
わかりやくありがたみない
敵キャラの命みたい
緊急停止信号 人身事故
駅員を怒鳴りつけるサラリーマン
いいねを頂戴 撮影大会
冷えた2本の線路はゆれない
君んちの方面いけないな
行く理由ないけど
はなれをたばねるアルペジオ
太く細く投げ合う振動
ならべられた線で舞う音色
赤く吠えて鳴り合う心臓
ぼくが6弦だとしたら
きみは1弦くらいはなれてても
奏でられるハーモニー
1弦切れてたんだ買わなきゃ
バイブルの看板
目をそらすクリスマス
昨日オークションで
おとしたギターの不在通知
宛先人不明のメール
バイブとゆれる着信音
つぎはぎの音楽
切り刻む沈黙
今夜はきみの誕生日
広場の温度計 氷点下を記録
飛ばされるビニール
繋がらないiPhone
ひとりぼっちの信号無視
口笛は五線譜を飛び出す
雨のなか
世界がしゃぶられていくよう
空から届くたくさんの弦
振動
ちぎれてしまいそう
どうしてもすれ違う日々よ
曲がってく運命にある迷路
淡く深く鳴りあう心臓
はなれをたばねるアルペジオ
太く細く投げあう振動
あしたになったら
錆びた弦ははりかえよう
Written by: 小豆原一朗