ばすろまん

あなたとふたり 海に飛び込み

おなじ景色をみていたいの

スマホ忘れて 無駄を楽しんで

鼻歌うたいながら 気まぐれな音階で

ふふふーん 適当に流されて

知らない島まで 手を繋ぎ浮かぶ

うだつが上がらない 日々もつれさって

陽が落ち 暗くなった部屋

おやすみが今日もおわろうとしてる

毛玉だらけの部屋着にきがえ

テレビをつければ陰惨なニュース

床にこぼしたオレンジジュース

下着を切った水吸わぬウエス

まだ少しべたべたする床を

裸足でぺたぺた歩き浴槽へ

どぼん ぶくぶく沈んでく体

小さな泡粒 肌にくっついて

指で触れたとこ 道ができてゆく

追い焚き おしり ひりひりとかゆい

体をすべらせ 仰向けでつかる

水滴たまった天井ながめて

ほてってきたら 少し窓あけて

冷たい空気を吸い込み 深呼吸

はあ 髪がゆらゆらゆれる

ああ 体がとろとろとける

ねえ こんなにきもちいいのに

なんで はいるまえは

あんなにめんどくさいの

はあ 香るはお気に入りのシャンプー

ねえ きもちいいお砂糖のスクラブ

ああ こんなに心安らぐのに

なんで毎日つづけられないの

TLみるのにつかれて

めをあたためます ホットアイマスク

他人の生活 距離感つかめず

気持ちもってかれ ひとり落ち込んで

たまには遠くにでかけようよ

おなかいたいって嘘をついてさ

怠けるのも今日くらい いいんじゃない

あなたが止まっても回ってる世界

どかん ストレス大爆発

おなかだって とっくにほんとに痛いんじゃない

ひとりがいいなら そっとしておくけど

ひとりがいやなら いっしょにいよう

わたしの名前をたくさんよんで

苦しそうな顔もぜんぶみせて

わたしがくるしいときはみないで

ぜんぶ抱きしめて わがままかな

あなたとふたり 電車にのりこみ

おなじ景色をみていたいの

スマホはしまって 無駄を楽しんで

鼻歌うたいながら 気まぐれな音階で

ふふふーん 適当に乗り繋いで

知らない土地で手を繋ぎ歩く

うだつが上がらない 日々もつれさって

はあ もっとあなたをちょうだい

ああ もっとわたしのなかへ

ねえ やっぱきもちいいでしょ

とろとろにとけた あたたかな海

はなをくすぐる潮の香り

口に広がる いのちの味

わたしのなかで生きてみてよ

おなじ景色をみたいんでしょ