砂の城

あの日描いてた楽園ってやつは何処だ？確かにそうだったかもガキの頃は

その日が楽しけりゃそれで良い 勢いってやつだけさ 今見りゃ愚か

時経ってみりゃ分かる事 ほら街もそう人もそう変わるもの

おりゃ覚えたぜ少しは学ぶ事 そんな俺を指差して笑う者

それがお前が思う幸か それなら良い でもおりゃ居たくねえわその中に

昔は上も下もねえ横並び おりゃ今も眼鏡かけそこから見る

景色ってもんならどんなやつ？ 朝まで夢語ってさ呑んだ奴

街に居られなくなってさ飛んだ奴らと描いてた景色はこんなやつ そう

「ココに居た奴ら一人欠けず団地一棟買い取って国を建てる」

とかたまってさ馬鹿話ししてた広場にゃ誰も 様変わり

あのベンチすらねえのかもう 変わらねえもんってのは全部過去

ココに一人立ってる 夢の跡で思い出してるのはお前の顔

「俺のガキとお前のガキがツレになって」 なんて与太飛ばして喋ってたっけ

檻がついた病室 大人の事情 彼が砕いた錠剤の粉は白い

在りし日の姿 それを偲ぶだけじゃ本当無意味さどれも違う

ガキの頃創ったあの砂の城 崩れた訳は今日もセピア色

晴れが続きゃもったかも でもさ雨 お前の胸に雲呼んだのは誰？

差し伸べた傘 それを突っぱねた安物のプライドはトラブルの種

俺もお前も俗にいう馬鹿 ただ咲かすにゃ要るだけ時間と我慢

胸にはまだ花壇 相模原から確かにあの日描いたんだ俺らは

「ココに居た奴ら一人欠けず団地1棟買い取って国を建てる」

とかたまってさ馬鹿話ししてた広場にゃ誰も 様変わり

あのベンチすらねえのかもう 変わらねえもんってのは全部過去

ココに一人立ってる 夢の跡で思い出してるのはお前の顔