A-703

着々と準備するあなたを横目に 本当は力になりたいのに

 ずっと寂しさを隠せず ついに この日がきた

 実家とはまたちがう 姉妹生活 もうすぐ８年だったらしい

 勝手に服借りて怒られることも もうないね

 片付けた次の日には散らかるリビング

 そこらじゅう転がるメイク道具すら 今は愛しい

 まいにち 二人で 朝ごはん コーヒー淹れて用意して

 こんな日々がずっと続くんだと 思ってた

 「いってらっしゃい」「いってきます」 ドアから顔出し 見えなくなるまで 見送った

 あなたが笑顔でいてくれることに 救われてた

 笑ってたら楽しくなってくるからって

 無理矢理 わたしの口角 あげて送り出してくれたことも覚えてる

 まいにち 二人で この家で パーティーみたいに楽しくて

 こんな日々がずっと続くんだと 思ってた

 まいにちの 始まりと終わりに あなたの笑顔がある  夢みたいな 姉妹生活

 まいにち 一緒じゃなくなっても 名字が変わっても

 これからもずっとずっと なんにも変わらない

 食べたいごはんも 見たい映画も 行きたいカフェも ほしいものも

 いちばんにわかってあげる  あなたは MY SWEET SISTER