Monologue

天井に溜まったタバコの煙が

 僕を殺していく

 微かな希望に縋っては

 何も変えられないまま

 天井に描いた仮初の空には

 星が降っている

 微かな希望すら呑み干した

 明日には忘れるさ

 夢の中、君に出逢えた

 窓の外、雨は上がっていた

 君に逢いたいから、逢えない今日も

 君を歌っている

 冬の寒さが溶ける頃

 春の暖かさで目を覚ます

 君と見たかったんだ、あの星を

 心は離れて手は届かず

 出逢えた苦しみも溶けるかな

 離れた悲しみも消えるかな

 それがとても悲しいから

 僕はずっとここで君を待つなんて思ってしまった

 きっと時間だけが過ぎていけば

 他の誰かを愛するだろう

 僕らを繋ぐ儚い春よ

 あの日まで過ごした日々は

 ずっと嘘に ならないこと

 今でも信じてる

 僕の眠りを覚ますのは

 君がドアを開けている音だった

 寝たふり続ける僕のこと

 笑う君が、全てが幸せだった

 冬の寒さが溶ける頃

 春の暖かさで目を覚ます

 いつかは忘れてしまうのかな

 君の匂いも、君の暖かさも

 出逢えた苦しみも溶けるから

 離れた悲しみも消えるから

 それがとても悲しいから

 君を思い出にできないまま今日はひとりで眠るよ