Kanashii Sakura

桜の花を待ちわびる　寒い晴れた春の始めに

凍えるあの日の事を　思い出させるかのように

雪が紙吹雪のように　ユラユラと舞っている

そしてもうすぐあざやかな桜が咲いて　風と共に散るだろうけど

今の雪が寂しい花びらに　なぜか見えたんだよ

人は皆　大事な何かを忘れていく　孤独な戦士だけど

そう一番　大事な何かを忘れてほしくはないんだ　今こそ

人は皆　かばい合って生きる　助け合いながら生きる

同情したって　その人の本当の痛みはわからない

そしてもうすぐあざやかな桜が咲いて　風と共に散るだろうけど

今の雪が寂しい花びらに　なぜか見えたんだよ

人間の命なんて　いつ終わるかは分からないけど

亡くした命の数だけ　誇りに生きてほしいんだ　今こそ

運命なのか　宿命なのか　この大自然の怒りなのか

忘れはしない時が経っても　打ちのめされたこの国の叫びを

人は春の陽差しを目指して　生きるけど　あの日の桜は

悲しかったよ　何故にあなたは悲しみを背負い　あざやかに咲けるんだい

あの悪夢の数日前　青空に浮かんだ白い月が

泣いてたんだよ　震えてたんだよ　もういいだろう

この国をどうか　見守れ永遠に

失くした命の数だけ　誇りに生きてほしいんだ　今こそ

今こそ　今こそ