Scarlet (Live Version)

あなたの電話で今日の朝 私目が覚めました

「3万持ってすぐに来い」と言われて電話切られました

待ち合わせ場所についたのは午前の10時ごろ

ただいまの時刻午後6時 私まだ待ってます。

「これ、外なの?」

「外、外。」

アレは去年の誕生日 あなたは私に言いました

「プレゼントは何が欲しい」そんなの初めてでした

「その気持ちだけで十分よ」「何もいらない」そう言うと

「俺のものはいらねえのかよ」とブチ切れられました

「怖いね」

「ねー」

私が風邪をひいたあの日 あなたは言いました。

「ちょっと腹が減ったから スーパーでなんか買ってきて」

「体調悪くて無理だと言ったら」あの人少し考えて

「ゆっくり休め」と笑顔で言って1人で飲みに行きました。

「そういう事じゃないよね。」

「優しくないよね。」

あなたはテンション上がると突然背中を叩いたりします。

あなたのスキンシップの強さはスキンシップのレベルじゃない

あなたがする笑い話 自分で笑って聞き取れない

なのにこっちが笑わないと ヘッドロックをしてきます。

「仲いんだろうね。」

「そう？」

あなたをずっと待ってる間にいろいろ思い出しました

私の周りはあなたのこと ドSなクズと言ってます

あなたに振り回される人生 なんだかちょっと疲れました

いつまで待てばいいのですか? 教えてください

「これ、外でずっと待ってるって事なの？」

「そう そう そう」

空はスカーレット もうすぐ夜がくる

これが青春と言うのなら ちょっと泣けてくる

あなたがこれまで私にしてきた 沢山のひどいこと

待ってる間に数えていたけど 正直キリがありません

だけどもそれよりいっぱいくれた くだらない思い出

笑っちゃうけれど泣けてくる 優しい言葉

「完全にSとMの関係ですね」

「ですね。」

流石の私も待ちくたびれて帰ろうかなと思ったら

息を切らせて慌ててここにすごい顔で現れた

「これ探してたら遅くなった」とあなたがくれたのは

スカーレット色した指輪のケース

「8時間以上待った?」

「電話出来ないかね?」

空はスカーレット もうすぐ夜がくる

これが青春と言うのなら ちょっと泣けてくる

誰かに理解されなくてもいいのよ

あなたといると楽しいのよ

苦労は絶対するかもしれないけれど

それはそれなりに愛だから

それはそれなりに愛だから

「結局 愛なんだってね。」

「そうなの?」

あなたが私にくれた指輪のケースの中身はカラでした

「3万足らないから指輪が買えない」と言いました

そしてあなたは続けて言った 「結婚したいよ」と

見上げた空はとってもキレイなスカーレット色

「指輪無いのに?」

「こんな男やめた方がいいよね。」

見上げた空はとってもキレイな

スカーレット色

スカーレット色

スカーレット色