Kuroneko Kuro

背中についたひっつき虫

一体どこを歩いてきたの？

空地　路地裏　塀の上

尻尾の折れた黒い猫

クロ　クロ　真っ暗闇を独りきり走り抜ける

クロ　クロ　誰にも属さない

明日も会えるかな

君を見ているとひっくり返ってく

自由と孤独は背中合わせ

嫌われ者だったりアイドルだったり

嫌いになんてなれないよ

一度触れたら

クロ　クロ　枯草の上に寝っころがって

クロ　クロ　見上げたかい

高い空を

背中に付いたひっつき虫

イノコヅチっていうんだってさ

物言わぬ君の後ろ姿に

季節がそっと寄り添ってた

一緒にいるよって寄り添ってた