街道物語

寝転がり空行く 雲を見てる無縁仏

苔むした常夜灯 錆びたバス停

水漬き草むせば

此処は誰が故郷

もう帰らじのふるさと

それは事も無げに

山河の中埋もれてゆく

古き旅立ちの場所

手を合わせ頭を垂れる

乾いた田園に 水を注ぎ風導く

木漏れ日踊りだす 光の粒

命飛び跳ねる

二千年のめぐり

ああまた一節奏でる

空に続く様な

この街道今行く人

昔旅立った人

時経て心こだまする