あてのない旅

揺られるように

背を預けて白線沿いに

12時の鐘の音を

越えられたのなら

煌めいた思い出と

刻まれた後悔が

記憶に車輪の跡を残していく

今を愛する自意識と

過去を毛嫌う矛盾が

僕らの足を止めるなら

未来は誰にも見えない所に

行こうか 海岸線沿いを

行こうか この道の先へ

眺めてた地図を 真っ白に塗り潰して

行こうか 空の続く限り

行こうか この先の世界へ

ただ風に任せて 鼻歌を流しながら

顔を隠して言葉だけ

幸せを謳っている

手の中の目を覗けたのなら

見栄を愛する自意識と

嘘を毛嫌う矛盾が

僕らの足を止めるなら

未来は誰にも見えない所に

行こうか 海岸線沿いを

行こうか あの未知の先へ

眺めてた地図を 真っ白に描き直して

がらくたに煩く揺られて

行こうぜ この先の世界へ

ただ風に任せて 鼻歌を流しながら

走り出すテールランプが

僕らを引き寄せる

着いていこう 後を追って

あてのない旅へ

あてのない旅へ

あてのない旅へ

あてのない旅へ

あてのない旅へ