まなざしの先

曖昧に重なりあう天国の間に落ちていた

実体が淡いまま流転へ向かう君のことを見ていた

思い出した？

君とわたしは幻じゃないな

その声を持っておいで

影を落とす前に

雪の海を泳いで

探しだしてみて

君が

曖昧に重なりあうの天国の間に落ちていた

水面に映る影を見て心の中のぞいていた

その声を持っておいで

影を落とす前に

雪の海を泳いで

探しだしてみて

手を伸ばす君のその迷信 預かっといてあげる

瞬いたレンズ核

あの世の向こうからそっと

視線を落とす

模様が変わる

何か聴こえる