Paroles
学校に入って初めての 友達ができまして
文学交換したりして 喫茶店通い
学食で飯食って一服してぼーっとして
喫茶店に帰る
今日こそはと市ヶ谷駅で降りて
みんなとおんなじ方角へ
正門を見事に通過して
ハイ 喫茶店に入る
その後サボった授業の数はというと
天文学的な数字に上っていったという
落第さ グッド・ラックさ
シェイクスピアの言葉によると
避けられないなら
抱きしめるだけ
落第ブルースを
抱きしめるだけ
授業にはろくに参加せず
ロックバンドなんかに参加して
ABCよりAC/DC
悪魔の招待状ってね
何度もmy name is Taichiって
言ってんのに
覚えてもらえない名前
大事なテストに遅刻して
筆箱忘れて笑われて
審判のファールの笛が鳴り響く
負け癖がここに出る
試合終了間際 落第へのフリースローが
放物線を描いて リングに入るところ
落第さ グッド・ラックさ
Rの発音は誰より上手いのに
不登校が舌を巻く
落第ブルースがまた
この世にひとつ
二浪三留の先輩は
にいさんって呼ばれてた
その人を笑っていたけれど
明日は我が身
ああ今年も1年生に紛れて端っこで
英語の授業を受けなけりゃ
外堀の釣り堀でのんきに釣りをする
おっちゃん達にも
こんな時代があったんだろうか
終わらぬ日々を終えたんだろうか
だけれども どちらかと言や
すくい上げられるのを待ってる
釣り堀の魚
落第さ グッド・ラックさ
誰か僕を笑う人もいない
青春とだらだら伸びた
髪の毛を断ち切れないでいる
避けられないなら
抱きしめるだけ
落第ブルースを
抱きしめるだけ
Written by: こだまたいち