くしゃみんぐ

「病んでるのはちょっと前に気付いてた。

あなた、最近そうよね。」

オブラートのオの字も無い言葉に　救われた火曜日

僕に向かってそう言って笑う　君だって近頃

何かと厄介なヘイフィーバーとバトル

マスクを武器にして

TV SHOWじゃ呆れちゃう数値

ちょ待って︎...!?ってくらいにはもう有事

「なんかお互い様かもね。」って

くっつく矢印

出来れば、季節を選ばずに　君のこころに風を吹かせていたいぜ

あわよくばでいいの　でも欲張って君の前でうたうよ

嫌になるほど痛くて　眠れない夜も　君は見つけてくれて

涙が出るほど　嬉しかったの

...ってコレは内緒だよ。

できること　できないこと　そのまんま見つめて

移ろいゆく世界といつまでも無関係なふたりでいよう

絶望　隣り合う　幸せ

小雨に濡れるハイドランジア

全部が予報と違った今日も　一緒ならいいね！

例えば、華やぐ街を背に　君がひとりで風に吹かれたときは

特効薬はないけど　たまには寄りかかっておいでね

君のくしゃみがひとつ　そんな瞬間も僕にはたまらなくて

同じ部屋にいたい　ずっとこのまま　伝染(うつ)ってもいいから

君は花粉症の薬を仕舞う　それは痛みを隠す僕と似ている

きっと　傷口は開いたり閉じたり

むすんで　ひらいて　花は育っていく、君と

いつでも、季節を選ばずに　君のこころに風を吹かせたいぜ

あわよくばじゃ嫌かも　何度だって君だけにうたうよ

今を受け取りあって　変わるがわる未来図にも逆らって

マスクの向こうが　ほら　彩づいていく

日々になっていく