黒猫と夕焼けノスタルジック

煙けゆる ため息ひとつ

またやってきたわ あたしが嫌いな白々しい朝

ビルの隙間 泣いてる仔猫に

聞いてみても無駄よ ミャオミャオミャオうるさいわ

甘く溶ける視線の先 揺るぎないほどの光

独り泣いた夜は捨てて その胸に飛び込みたい

橙色した空を見つめ「綺麗」呟いた

憂いある横顔に 目が離せないわ

だいたいそんな言葉だけじゃ全然足りないの

二度とないこの瞬間 貴方 飲み干して 溺れたい

このお口は貴方の為にあるっていうのに

あんまりじゃないのこれっきりだなんて

泣きたくないの あたしらしくない

でも限界よもう嫌よ嫌嫌帰さないわ

殺し文句 吐息混じり ワインレッドの誘惑

貴方の為何ができる？ただそれだけのため

堪んないあたしズブロッカのキスで惑わせて

聞こえぬよう呟くの「めちゃくちゃにしたいわ」

じれったい素振りでなんとも言えんほど揺さぶって

心臓の鍵は335 貴方 繋がって 離さない

もしも空が飛べるなら迷わず飛んでいくのにななんて

可愛いこと言えないけど溢れる想いは確かなの

確信ない未来に誓い合うなんて野暮なことやめて

今だけ そう今だけを噛み締めてよ

橙色した空の下 ずっと待ってたの

こんなあたしのこと 見つけてくれた

どうにかなっちゃいそうよ 他に何も要らないわ

上手く笑えなくたっていいって もう一度言って

どうにかなっちゃいたいよ 貴方だけがそうさせる

二度とないこの瞬間 痛いぐらいに抱かれたい

今夜飲み干して溺れたい 貴方繋がって離さない