夜明けが近いといううわさ

夜明けが近い街があるといううわさが

酒場に今日もあふれている

星がまたたく夜の美しさをしても

朝日を人は待ち続ける

広い海原越えてきたあなたは

長いひげをなでて語りだす

夜明けが近い街があるといううわさが

一人歩くよ　シャララララ

ランプのかげに隠しているその悲しみ

薄汚れてもまだ輝く

明るい色の服を着たらまた見つかる

右頬の上小さな傷

氷のガケを越えてきたあなたは

青い目を伏せてはつぶやく

夜明けが近い街があるといううわさが

一人歩くよ