ゆらぎ

後悔など知らない

揺れたあの日でさえも刹那に思われた

そうやって知らぬ間に

錘つけて自分の湖に投げ捨てた

どうやっても浮（あ）がれない

僕の苦しがってる子供のようなもの

解放してもやれない

湖の底の出来事には知らんぷり

あの人（いろ）になりたいよ

記憶の中じゃ最後にしたいよ

苦しいよ

揺れる陽炎にだって触れたくて

君がいないと決まった夜を忘れたいよ

もう何回息が止まったの？くるしくないよ

絶対的相利共生に抗えぬ僕らのゆらぎは

ああでもない、こうでもない

触れてこのどうしようもない程の憂いを

甘い涙に溶かしたい

今日なんていうのは要らない

憂う日々に先立つ墓場のようなもの

壊したって退路はない

救われる覚悟すら無いのもわかってる

あの雲になりたいよ

火照る身体じゃ賽も振れないよ

寂しいよ

誰も天才になんてなれなくて

意味がないと呟く横顔忘れないよ

もう何度自分を殺めたの？数えてないよ

相対性審美観念に囚われたお前らの値踏みは

ああでもない、こうでもない

愚論でこのどうしようもない言葉の刃物

淡い色水に溶かしたい

揺れる陽炎にだって触れたくて

君がいないと決まった夜を忘れたいよ

もう何回息が止まったの？くるしくないよ

絶対的相利共生に抗えぬ僕らのゆらぎは

ああでもない、こうでもない

触れてこのどうしようもない程の憂いを

甘い涙に溶かしたい