みちくさの栞

夕焼け染みこませた雲が星の海に旅に出る

ページをめくる手は指先なぞることに置き換えられて

せめて夜が1人立って歩いてる間だけは

物語を進めるあなたにだけ気づかないようにして眠るのさ

気づけば一章が終わり次の章が始まる

栞もはさめないまま時間の速度だけが増していく

よくある一つになりたくはないねと語り明かした

夜も一歩ずつ着実に後退りを始めている

失くしてしまった　居心地の良い椅子と

手繰り寄せたはずの言葉の欠片が

通り過ぎていった貨物列車に運ばれて

立ち尽くしたままの僕と

もう10年経ったが　色褪せない約束

期待通りじゃない未来　思ったより悪くない

もう10年経ったが　色褪せない約束

あの日の思い空に挟み込んだまんま今も地球をまわっている

もう10年経ったが　色褪せない約束

期待通りじゃない未来　思ったより悪くない

もう10年経ったが　色褪せない約束

あの日の思い空に挟み込んだまんま今も地球をまわっている