Testi
淡く漂う午睡の夢さ
兎角たゆたう波に溺れそうさ
最愛の言葉
聞き飽きて悟る
空想の彼方
現実に溶ける
日差しで
ディナーを
蜜の香りを?
ここはどこ?
ユーノウ?
嘘でしょ
ばーちゃりずむと
夢の蝶
キャンバスの向こう空が陰る
遠ざかる君の声も消えいる
もう一度、会いたくて
けど、会えなくて
この想い切なくて
海馬に残る
温く冷たく麻酔のようだ
鈍く鋭く粒に刺さりそうさ
白檀の煙
色づいて巡る
悠遠の景色
血湧き肉踊る
裸足で
ダンスを
月の行方を
辿っても
アイノウ?
まだだよ
超現実の
泡の層
この夜の果てまで遠泳する
欲張りな僕の逆さのパズル
もう一度、閃いて
けど、解けなくて
この世界謎めいて
ノイズがはしる
細微な器官を伝うパルス
おかしな湿度に敏感になる
もう一度、ときめいて
けど、錆びついて
彩の種あふれでて
花びらが舞う
愛を道連れに接吻する
近づいた君の量子に触れる
その先が知りたくて
けど、目が覚めて
もう一度、目を閉じて
微風になる
Written by: 夕街図書室