東京

働きずめで 息苦しいから

すべて投げ捨てて この街を飛び出そう

飲めもしない酒を 体中にあびて

一人 思い返した、あの夜のこと

人生をなめんなよ 俺の胸倉つかみ

お前の瞳には 光るものがみえた

泥まみれでいいから くらいついてやれよ

まだ先は長いから 笑って生きてやれ

まだわけえじゃねえかよ 踏み外したくらいで

心が折れるのは みじめなもんだぜ

むせかえすほど くだらねえ世の中と

ふんぞり返れば 投げた石にひざまずく

お人好しとかもられて みぐるみはがされたけど

裏切るやつよりも はめられるほうがましだぜ

しけたつらぶらさげて 太陽を背に向けて

明日があるさと ふと空を見上げた

俺が俺であり続ければ

俺が俺を見捨てなければ

たどり着く場所がどこだろうが

構わねえさ 生きていけるさ

あきらめるにゃ 早すぎる

東京の街並みが 今日はやけに悲しくて

突っ立ったまんまで 光るビルをながめた

損得勘定まみれ 人の心につかれて

破れかぶれの夢を にぎりつぶして笑った

過ぎ去りし思い出に 残る光と影が

長い長い一本の この俺の道になり

去り行く友の背中を ただ黙ったまんまで

いくつもながめてきたぜ もう会うこともねえだろ

東京にふりつもる この雪に笑ったのは

強がりに似たもんじゃねえ この世のありとあらゆる

黒いものが少しだけ 白く染まったからだ

おめえにもわかるだろう 腐ってたまるかってこと

やめたたばこをふかして にくたらしいこの空に

バカ野郎とふきかけて また黙って歩いてる

この世はすべて銭さと はいて捨てたお前を

だれもが笑ったけど 間違いでもねえかもな

いつか話したことを 覚えているのか

人の心だけは 銭じゃ買えないってこと

すり減らすものさえも なくなってすっからかん

えらくしんどかったのは あいつが消えたことさ

ストレスの闇の中 社会にはじかれた

使い捨てにされちまい 奥歯をただかみしめた

俺が俺であり続ければ

俺が俺を見捨てなければ

たどり着く場所がどこだろうが

構わねえさ 生きていけるさ

あきらめるにゃ 早すぎる

Oh, no, no, no

Oh, no, no, no

Oh, no, no, no, no

Oh, no, no, no

まだ若えじゃねえかよ 踏み外したくらいで

心が折れるのは みじめなもんだぜ