約束

これが本当の僕だとしたら

 これ以外が僕じゃないとしたら

 スッと吸って ハァッと吐く

 ため息が出る そんな日々です

 そこに居るだけ

 そこにただ在るだけ

 頼んでもいいかな

 大嫌いな僕を その手で殺してくれ

 跡形もなく 出来るだけそれじゃない様に 

 そしてまた僕はこんな風に他人に頼り

 もう 誤魔化せやしないから

 その 瞳を開いてよ 今

 「それがアナタでアナタらしい」

 何を分かって 慰めるの だけど

 スッと吸って ハァッと吐く

 深呼吸のように 落ち着かせてくれました 

 忘れたくなった思い出は

 忘れようとするから

 忘れないまま 消えないんだ

 何度朝を迎えても 何度夜を超えても

 あの時の僕と 今の僕をとっかえっこして

 あの時言いたかったことを言ってもらおう

 それでも今の僕さえまた怖じ気づいている そうならないように

 もう 逃げないから 約束

 大嫌いな僕を この手で殺していく

 生きる為に 決して忘れない様に

 大嫌いな僕は それでもなお僕だから

 跡形もなく 消すことはできないけれど

 それでも僕はまた歩いていく どこまででも どうなろうとも

 その 瞳は開いたままで

 もう 逃げないから 約束