つみ木

つみ木 建てたら 壊して 真っ新

抽象なんて不完全な言葉ね 捨てたわ

つみ木 建てたら 壊して 真っ新

オブジェクティブ 足りない

足を止める

路地裏から欠けた月と蒼い風がのぼる

明日をくれるなら余計なのは置いてくから

ここでお別れ

胸に抱えた膝に光る 砕けたビーズの欠片

飛び立つ 汗ばむ ずれた波形 正常な呼吸

西日射す 手首に宿す熱 触れて 約束

距離は恐れない 怖いものは失って行く感覚

剥がれ落ちる 余計な自称

誰かの痕跡 壁の傷に残る

明日をくれるなら

今日は全て置いてくからここでお別れ

（剥がれ落ちる）迷路のような路地裏

（剥がれて知る）素通りする 謎庭

（濡れた路を照らす）夕立から滲むハレーション

（剥がれ落ちる）視界が急にひらけて

（剥がれて知る）駆け出す 水鏡に

（世界はサイレントフィルム）息を切らす自分がうつる

つみ木 建てたら 壊して 真っ新

抽象なんて不完全な言葉ね 捨てたわ

西日射す 錆びた鉄

味わうよう溶けた 溶けて行った

記憶の底 営みはそう、幼い それなりの階層

日々にピース 君にピース願うから 触れて 約束

距離は恐れない 怖いものは失って行く感覚

剥がれ落ちる 余計な自称 誰かの偽証

もつれそうになって目眩の先にドライブ

奥歯で砕いた氷には いつかの少女の夢

アーキテクト 壊していく

足を止める

路地裏から欠けた月と蒼い風がのぼる

つま先にはそっと明日が触れる

色はどうかわからないけど

（剥がれ落ちる）迷路のような心は

（剥がれて知る）色んな形のピース

（濡れた路を照らす）積み上げても不意に崩れる

（剥がれ落ちる）さよなら繰り返して

（剥がれて知る）更地になった後は

（世界はサイレントフィルム）また最初からはじめればいい？

（剥がれ落ちる）迷路のような路地裏

（剥がれて知る）素通りする 謎庭

（濡れた路を照らす）夕立から滲むハレーション

（剥がれ落ちる）視界が急にひらけて

（剥がれて知る）駆け出す 水鏡に

（世界はサイレントフィルム）息を切らす自分がうつる