明日をおもう

霞む空の向こうに

無数の星が瞬き

醒めない街の灯りは

今日も蒼く空を浮かべる

いつか見たあの流れ星に

人は願いを幾つ届けたろうか

慌ただしく暮れた夏の陽は

想いを火照らせたままで

霞む空の向こうで

名も知らぬ星は瞬く

夜は時を閉ざして

このまま明けなく思えた

雲が遮るその瞬間まで

月の淡い光を浴びた

夏の終わりを感じる夜

心は静かに揺れた

今は目を閉じて

明日をおもう