가사
…と告げた女 敗れた街 東京
飼い慣らされ 自我を無くした犬が
週刊誌の中 アダルト切り抜き 興奮
中学生の性事情とシンギュラリティ
切れた煙草 マッチ香る ネクタイ引き キスをする
酒に負けた女 笑い 肉が骨に負ける無様
夜が落ちて 愛が薄れ 金を渡し 血を洗って
鬼が潜む 鬼が潜む 逃げた腫れた ビルから落ちた
喝采 喚く人の群れが歩く
祭囃子 溶ける太陽 あれは何色
女 呆れるほどに愛を探し
やがて朽ちて ひとりになる
東京の夜は眠らずに
鼠蔓延る 嘔吐き息飲む
廃棄処分が夢に微睡む
ピンクの看板 神様に貰う
止まない雨と鏡合わせの
いたいけな金髪の少女
痣に溺れ ネットの中 浮遊
セブンスターと恥を知らぬ男
新宿は今日も未だ商売繁盛
婆「愛なき金」
喝采 流行の馬鹿が嘘を作り
林檎飴 割れた月が爪を立ててる
女 女は眠るように死んで
晒し者 幕引きは来た
東京の夜が笑っていた
ぬるいウヰスキー 冷めた部屋に
毛布を被り 燻る夜
濁り出す影 騒ぎ出すまで
レコードの針を落とし
「おやすみ」
Written by: 町田魔子


