夢幻の雨

二人の最後の別れが雨に打たれる 空っぽな言葉をこの手で握ったのに 何も言えず息もできず 涙が溢れる 悲しみを抱きしめる君の姿 思い出と共に薄れ 無限の雨の中で 今 でも君を待ってる 暁の景色を彩った君の言葉が 星のように鮮やかで結麗に光ってる 離さないで忘れないで 美しいその嘘を 色視せる深秋の花のように 夢さにすがる二人は 遠ざかる夢と共に この雨にさらわれて行く 君のぬくもリはこの部屋にあるまま 消えないで 残された孤独な涙の後に 遠く遠く離れていても 無限の雨の中で 同じ夢を分かち合える