エロトリアム

あなたの好きな歌とかは

私の好きな物

生まれた年も街も すれ違うお年頃

好きとか嫌いとか最初に言いだした

あなた そうやっていつも

タバコの煙にかき消すの

鋭いまつ毛強い匂いコケティッシュ

誘惑光線クラッ

革命的計算的コスメチック

後ろ髪引くよ

ねぇ私はいつの日か

大人になっちゃうの

それでも好き 制服を引っ張る

エロトリアムな美学

「だから、ホントお前

馬鹿だよなあ」

巻紙舐めながら

幸せくれなくても

代わりはいないです

別れの数だけ 煙草の名前覚えた

春の日も短くて冬を越せなかった

言えない 言えない 言えない

言葉が

出来ない 出来ない 出来ない

電話が

だけど だけど だけど 分かってた

そう、ハッとしてグッときた

寄せては帰ることのない

波に飲まれたままの

私のスキがつくるものは

モラトリアムな時間

落ちてゆく夕焼けが

夜を追いかけ泣いてるみたい

ねぇ私はいつの日か

大人になっちゃうの

それでも好き 制服を引っ張る

エロトリアムな美学

寄せては帰ることのない

波に溺れたままの

私のスキがつくるものは

エロトリアムな美学