金木犀

またこの香りがした

オレンジの小花

香りの主をさがしても見つからない

あなたは路地裏へ手を引いて

小花の名前や花言葉教えてくれた

肌寒くなったこの頃

あなたを思い出しています

会いたいと願えば会える時に戻れるとしたら

必ずあなたをむかえに

どこへでも連れてくよ

手をつなぎこの道を

歩いた最後は

いつのことだったか思い出せないほど

あなたの手は大きくあたたかく

わたしの全てを許してくれるように

あなたがここにいなくても

何が変わったとしても

季節は知らん顔でめぐり

同じときを香りごと運んでくるそう確かに

またひとつ風が吹く

あなたがここにいなくても

何が変わったとしても

季節は知らん顔でめぐり

同じときを香りごと

運んでくれてありがとう

必ず来るこの季節が

わたしの生きている証

たとえあなたがいなくても

あなたのぬくもりを想い

わたしは確かに生きていく