Créditos
PERFORMING ARTISTS
Chikara Enomoto
Performer
COMPOSITION & LYRICS
Chikara Enomoto
Composer
Letra
新宿は酷暑
鉄筋都市は爛、々、々
体感四十度
照り返しは乱反射
面倒な話題にゃ蓋をして
「俺に限って」ってスカしたフリして
「不確かな明日」なんて手垢まみれの言葉に頷いたりして
背広もなんか、慣れてしまった
締めた襟に滲んだ汗は黄ばんでもうどうしようもないけれど
天候は一変
御天道様は「まあ、まあ、まあ、
水打ってやんよ」
栓捻ってざあ、ざあ、ざあ
「1+1=」の解答欄に、
「3」と書く度胸も才能もない
「2」こそが僕の全てです
常識と凡才と臆病の化身
背伸びもなんか、飽きてしまった
愛想笑いも板に付いてさ、抜かれた牙は犬も喰わんぜ
ぱらり、と捲った頁の上
「二律背反」って言葉を目にした
理想と現実とを言い得ているんだろう
真実と事実とを言い得ているんだろう
言葉もなんか、錆びてしまった
どこかで聞いた台詞ばかり反芻してはいつも舌を噛んで
思考もなんか、辞めてしまった
「卑屈になんな」
擦り減った靴の裏がそうやって叫ぶんだ
Written by: 榎本力良

