冬の朝

何日ぶりかに晴れた午後に 久しぶりにボーッと考えた

ここまで歩いてきたのも 真ん中にある言葉が

何度も何度も考えた やってみてダメで紙に書いた

かすれた文字がふわりと飛んで また丸めてゴミ箱に捨てた

粋がってみたものの先が見えなくて 乾いた冬がそーっと居座る

何から始めていいのかも わからないからやめたくなるよ

いつもいつもと同じこと 繰り返す言葉は夜に溶けた

これでも少しはどこか向かってんの わからないのなら消えてしまえ

何度も何度も考えた やってみてダメで紙に書いた

かすれた文字がふわりと飛んで また丸めてゴミ箱に捨てた

不安な気持ちは消えないけど 目をつぶりながら踏み出してみた

頼りない心が動いた冬の朝