Credits
PERFORMING ARTISTS
Iwadumogana
Performer
COMPOSITION & LYRICS
Iwadumogana
Composer
Lyrics
高い高い塔の下から上を見上げてたんだ
荒びれた大地に聳え立つ一本のあの塔を
誰一人登りきったという話は聞かなかったが
そこには何かがあると皆信じてやまなかった
いつしか皆その塔を登り始めたんだ
入口も階段も無い 文字通りの道無き道を
何度も両手両足を滑らせ必死にしがみついて
一歩 また一歩登っていく
いつだってそうだろう
僕たちは変わっていく
いつだってそうだろう
上を向いて
ただ登ってく
高い高い塔の上から下を見下ろしてたんだ
なんだか世界の全てを知ったかのような気になってさ
麓で醜い声を荒げて争う獣たちや
抗うことなく潰される草木を見て嘲笑った
そうまるで僕らは井の中の蛙そのものだった
濁りきったその目じゃ
どうやら未来は見えなかったようで
何処からともなく吹いた風が嵐を呼び起こして
重く軽い塔はたちまち崩れて行った
いつだってそうだろう
世界は変わっていく
いつだってそうだろう
僕らは置いてけぼりの一人ぼっちだ
崩れた塔の残骸で
人々は家を建て始めた
目紛しい早さで
街が出来上がってく
マッチを売る少女
馬車を引く商人
賑わう街の隅で
歌うたいが歌う
「昔々あるところに高い塔がありました」
いつだってそうだろう
世界は変わっていく
その背中を
追い越していくんだ
いつだってそうだろう
僕たちは変わっていく
いつだってそうだろう
変えられない昨日を悔やんで
変わる明日を夢見て
目の前の今日を
歩いてく
Written by: 伊和月文奏