Credits
PERFORMING ARTISTS
Chikara Enomoto
Performer
COMPOSITION & LYRICS
Chikara Enomoto
Composer
Lyrics
窓の外には雨
「雨音が心地良い」なんて気障な台詞吐ける奴の神経を呪う
雲の向こうは晴れ、されど此処まで届かない
傘持たん俺、雨に濡れて候
青天にレイニング
自称「傘持たん主義」等のイデオロギー試す抜き打ちの刑
冥界の様相、満天の濃灰色
是「杞憂」って一笑に付すのも又難儀
一張羅のジャケット&ジーンズ
おじゃんとなって、嗚呼
不図、愚痴が溢れた
「余を濡らすのは誰?通告もなく降らすなど」
右脳が感情論吐露した後、左脳は理性翳して
「汝、言うに事欠いて。傘も持たずに歩くなど」
泣きっ面に蜂、アナフィラキシーのショック
「不断の蛮行の報いを被るは道理」
思考を支配す因果律の赤い糸を
六弦手繰って、ト長調にて弾奏
雨の散文詩、韻律の類も献花
底に穴空いて
淀に嵌って
不快の権化と化したALL☆STAR
雨夜の群青
段々遠退く喧騒、嗚呼
不図、雨音の調べが
「世を濡らすのは我」
傘など拵えて外へ出たって
失くすか盗られるかの廿弐年さ
最後の一本は邪魔に思えて
捨てた矢先で又必要になって
「失くして初めて気付くものがある」って
先人の言葉の傘に隠れても
逃しちゃくれないスコール
窓の外には雨
「雨音が心地良い」なんて気障な台詞吐ける奴の神経を真似て
後の事知らないぜ
夜は旅、掻き捨てろ恥
空きっ腹に酒、回り出して朦朧
あと少しだけ、雨に濡れて高揚
Written by: 榎本力良