Spring Sickness

手放した指先の余韻と 背中を押す時計の針

またねの言葉なんて 意味をなくした帰り道

窓から差し込む夕日 君と居られるこの時間

あと何回こうして過ごす事が出来るかな

私だけみて なんて 困らせちゃうだけだって

分かってるから そんなの 捨てちゃう方が楽なのに

伝えられなかった気持ちは 芽吹くことない

枯れた想いを抱いて さよならとつぶやくの

指先の余韻と 背中を押す時計の針

またねの言葉なんて 意味を無くした帰り道

別れた道の先 同じ時はもう流れない

未来を追いかける 貴方の背中を見つめて

触れ合う指の 熱は異なる色をしていて

淡い気持ちを抱いてる 私の気も知らない君の

色褪せないで 透明なまま あの日の記憶は残るの

傘を忘れて 雨にぬれて 落ちる涙をかくして

流されて 揺蕩うような 花びらは行き先に惑い

答えには触れずに 早霧の中たどり着いた景色は

指先の余韻と 別れを示す桜の雨

行く宛の無い言葉は 「貴方のことが好きでした」