切っても切れない

もうやだなんて自暴自棄になったフリして

居もしない観客の視線を

探してワルツを踊る私はきっと滑稽で

世界の端は誰かの都合で奈落になったり繋がったり

"誰かの物だ"って理解するには痛いほど十分だ

滑稽であることすら他人の評価に依存しているのだから

情報に溺れて人の目に触れられないとするならば

何をもって私なのか

切り離しようのない疎ましい思考を意にすら介さず

『それでも地球は回っている』

髪を切って 指を切って 脚を切って

頭、切れないよ

縁を切って

心、切れないよ

答え合わせの仕方を教えて

切っても切れないものを

私と呼びたいの

だって個性なんて

Copy&Paste でしょう

ねぇダーリン

君は私のどこに"私"を見てた？

髪を切っても

腕を、縁を切っても

だって虚勢だって

Copy&Paste でしょう

ねぇ「馬鹿。」って笑って

不揃いな前髪のまま

断ち切れない未練は

変われない"私"への

私からの悪戯

信じていたものが信じ込まされていたもので不透明で

呼吸すら億劫なんだ幼稚な赤い糸が首に巻き付いて

感情のノイズでフラフラ変わる自問自答の

答え合わせの仕方教えて

切っても切れないものを

私と呼びたいの

だって個性なんて

Copy&Paste でしょう

ねぇダーリン

君は私のどこに"私"を見てた？

髪を切ったの

あの日の思い出ごと

だって好みなんて

Copy&Paste でしょう

ねぇ「馬鹿。」って叱って

切っても切れないものを

私と呼びたいの

だって個性なんて

Copy&Paste なんでしょう

ねぇダーリン

君は私のどこに"私"を見てた？

髪を切っても

腕を、縁を切っても

だって虚勢だって

Copy&Paste でしょう

ねぇ「馬鹿。」って笑って

月に透かした前髪から覗く視界に君が居ないや

空に散った私だったものは

あの日きっと愛されていた

逆さ色した水溜まりに映る未来に君が居ないや

ここに残った私は誰