死せる生活詩あらば幸せ

ああ クタクタのシャツに

人生の意味を

靴擦れに祈りを

労働の影には愛を

ねじ込んで歩く背中

人並みが飲み込んだ

嘘と矛盾とゴムと 正論を詰めた

空っぽの財布に

男だね、泣いてないぜ 京浜東北線

案内板が滲んだ

いつかの暮らしの

諦めた数だけ

俺は選んだ負けさえも

この口で噛み締めた

電車がさらう 日々を

街が拒む 言葉を

もう戻らない

あぁ いつものあなたのくれた

言葉、やさしさ、人生バラ色︎!

思い出せず消えるなら

死にゆく日々を 詩よ閉じ込めろ

さぁ最後はまだ来ない

今日も続けなくちゃ

俺が選んだ場所へ行く

死せる生活の中