歌词
[Verse 1]
朝焼けのネオンの街
気だるそうにかかと鳴らす
銀幕の中の人よりも鮮明な赤い衝撃
[Verse 2]
メス猫を飼っている事と
香水つける人が好きだと
言う以外はなにも知らぬ
謎めくきみへの種明かし
[Verse 3]
ファスナーを開ける音
何故か勝手知ったように滑るあなたの指
いまは愛せても続けてゆく自信がないわ、わたし
ほうら一晩でこんなにも燃え上がる
[Verse 4]
火が点くところ眺めていたいの
広がる赤に酔いしれていたいの
ちょっとやそっとで消えないで欲しいの
業火に成ってあなたを襲う
坊やお逃げなさい
鳥の目をした女に気をつけて
危ない火遊びを、お慎みあそばせ
[Verse 5]
なにも手に付かぬ昼下がり
いても立っても居れず駆け出し
ビルの街にてきみを待つ
焦れて雲行き、赤い嵐
[Verse 6]
急な誘いに「どうしたの?」
情けがないね惚れたら腫れる
白ばくれたなら恋煩い
馬鹿に付ける薬を捌くきみ
[Verse 7]
ファスナーを上げる音
なにひとつ誓わずに消えるきみ、その背に
「振り返るな」なんて期待している
どうかしてるだろう?
ほうら一晩でこんなに膨れ上がる
[Verse 8]
火が点くところ眺めてたいの
広がる赤に酔いしれていたいの
ちょっとやそっとで消えないで欲しいの
業火になってあなたを襲う
どうか踊りたい
暗がりのきみのその手を手繰り寄せて
危ない火遊びを心燃えるままに
[Verse 9]
ネイルを剥いじゃう癖がある
高いお酒じゃ酔えないの
今夜は二人でどうしよう?
ああ、やっと手に入れた色仕掛け
[Verse 10]
エスカレーターが昇るとき
待てないふたりが息をのむ
後悔しないと言い切れる?
焦らすなよ、これ以上
[Verse 11]
ファスナーを開けるたび
広がった期待から急になにかよぎる
身ぐるみ剥がすのに慣れたはずの
この手が震えてる
唇が震えだす、きみの目がぼくへ向く
[Verse 12]
広がる赤に酔いしれていたいの
[Verse 13]
さようなら
あなただけと誓ったとこで
心の中には残らない、隅の隅まで何もない
だから火を点けましょう
せめて燃え上がらせましょう
火が点くところ眺めていたいの
広がる赤に酔いしれていたいの
ちょっとやそっとで消えないで欲しいの
業火に成ってあなたを襲う
「色欲の心はよく燃えるのよ」
Written by: 薔薇園 アヴ

