君と観た戦争映画は

君と観た戦争映画は

なんの変哲もない普遍的な残酷

君と観た戦争映画は

この世でいちばん殺伐とした真心

生きとし生きて ペンを握って 覚えた言葉で歌詞を書くわたし

生きとし生きて 拳銃を握って

死んでいった人のこと

死んでいったひとびとのこと

君がグッと来る人じゃなくてよかった

今を守りたいと思ってくれる人で本当によかった

君がグッと来る人じゃなくてよかった

ただの泣ける映像じゃないと思ってくれる人で

本当によかった

君はその戦争映画を 白黒の時代のことだとは

決して決めつけはしなかった

もしもこの時代にまた戦争が起きたり

ウイルスが流行ったり

悲しいことは耐えないけれど

それらを他人事として、

他人事として受け入れられなくなったら

また戦争が起きたら

僕らは 君はその戦争映画をどうして

今までと同じように直視することが

できようか できようか

綺麗事を何度も繰り返したら

胡散臭くなることも

嘘っぽくなることも わかってるけど

君がグッと来る人じゃなくてよかった

今を守りたいと思ってくれる人で本当によかった

君がグッと来る人じゃなくてよかった

ただの泣ける映像じゃないと思ってくれる人で

本当によかった

君はグッと来る人なんかじゃないのに

なにひとつ 変わろうとしないこの現実が

ぼくらを何度多い隠そうとしたって

僕はその戦争映画を

直視し続けよう

ララララ…