畜生

爪先でなじる

指の腹で交じる

曝け出したその肌で感じてる

塗り替えられてる

噛んだ跡から

生まれ変わるアタシを

避けて　避けて　裂けて

どこか掴まれてる

声がつかえてる

嘘は削げ落ちて

触れて　触れて　暮れて

嗚呼、飽くまで連れ出して

焦れったいほど

痺れちゃうなら

裏腹空腹鳴る

揺らめいた

揺らしたのは誰、それ、彼

理解する脊髄さえ

融けてく

夢は醒めないで

終わらせるまで

底から垂れた糸をすする

どうして怯えてる

さめざめ泣いてる

衝動がそのまま

こだまして止まないや

苛々すんなあ

愛を引き換えにしたくても

千切れちゃうなら

白々しくしく鳴く

置いてった追い越したのは

幼い幻想に目を奪われた蜃気楼

ゆらゆら揺れて

嗚呼、嗚呼、飽くまで連れてって

道路灯が灯る頃には

ふたりは　ひとつになる

揺らめいた

揺らしたのは誰、彼の君

どろどろに　混ざり合って

融けてく