現実

輝いて見えるものを誰もが持っているんだろう

いつの間にか無くしてしまった

知らぬ間に笑われることを恐れて

傷ついてしまうかもと誰もが思っているんだろう

瞳の奥に潜んでいる声が

人の目に着くこと恐れて

歯切れの悪い会話と

リズムのないこんな毎日に

誤魔化したことだって

ここに置き去りにして

言わないでおいて

分からないままでいさせて。

答えを知って諦めたくはないの

知らないままでいて

気づいたばかりの

少しばかりの現実を

失って気づくものを誰もが持っているんだろう

靴も履かずに出てきてしまった

行先は誰にも伝えぬまま

呆れたなんて言い切った

中身のない空の毎日に

目を向けて分かったことも

見えないふりをして

あの頃のままで

変わらないまま また会おうって

答えを知って引き離されないように

知らないままでいて

わがままなんて早く捨て去って

大人になってね

傷ついて嘘で騙して

少しも言葉も返せずに

汲み取ってやれない感情を

ただ笑って誤魔化す毎日に

気がついてでも見えなくて

冷めない熱をも捨て去って

馬鹿みたいだよね嘘ばかりで

少しくらいは優しさを