℃ヲナツ讃歌

お店で見かける君は大抵囚われの身

純粋無垢なツヤをして僕を見つめている

家に帰って思い出す君の魅惑の穴

今ごろほかの誰かに食べられてたりするのかな

こんな思いをするのなら

僕が食べておけばよかった

ドーナツ　ドーナツ　ああ

食べたい　食べたい　ああ

生き物みたいな適度な弾力　ああ　愛しい

少しずつかじるのもたくさんかじるのも

君の命を感じられて非常に良い

端だけ食べて小さいドーナツにしたら

もう1回楽しめます

家でも君に会いたくて頑張ってみたことがあるよ

でもまさか

そんな何も知らないみたいな色して

そんな何もしてないみたいな重さで

あんな量の油を含んでるなんて知らなかった

ドーナツ　ドーナツ　ああ

買ってきてよ　ねえ

しっかり詰まったしっとり口溶け　セクシー

チョコがかかっててもかかってなくても

君の甘さが感じられて最高に良い

ペーパーに点いたシミは

溢れ出した君の涙

ドーナツ　ドーナツ　ああ

食べたい　食べたい　ああ

ドーナツ　ドーナツ　ああ

買ってきてよ　ねえ