歌詞
貴方が過ごしてゆく毎日は
きっと思うより美しくはなくて
汚れながらもそれでも生きててほしいんだ
ハリボテの街が溶け出して
2度と帰れなくなってしまう前に
どこにも迷わずお家に帰れていますように
まるで映画でも見ているような
悲惨なことばかり溢れた日々の中
与えられた幸福まで拒まないで
貴方が定めた物差しでは
推し量れない誰かの優しさまで
疑わないでいて
それでも貴方は自らを呪って塞ぎ込むから
愛せなくていいけど、許せなくていいけど
貴方が嫌いな貴方のこと
愛した僕まで疑わないで
正しくなくても、傷つきながらでも
身勝手我儘な日々の中
ただあるがままでいてほしい
記憶の中 浮かんだ声や言葉も
瞳の中 映った極彩の景色も
体の中 巡った心の痛みも
流れず尊ばれていたのに
どこを探せどぼやけてゆく
望まれず咲いた花の名前すらも
いずれ忘れてしまうけど
夢の中でまで不幸な貴方のこと
夢の中までも幸せであれと
僕は今日も歌うから
嘘をついて笑わないで
僕ら生まれて初めて
息を吸うために流したものが涙なんだ
だからそれまで堪えないで
愛せなくていいけど、許せなくていいけど
貴方が嫌いな貴方のこと
愛してた僕がそこにいたこと
それだけは忘れず抱いてて欲しいんだよ
僕の瞳の中だけにいた誰より愛おしい貴方のことを
愛してたんだよ
貴方も貴方を
愛せてたんだよ
Written by: 祥明
