美しいと

暮らしていたこの街を歩く

とうに埋もれた足跡はいずこ？

腫らしていた瞼の重みさえも

あの映画の結末のように薄れた

君はこのありふれた日常が美しいと思う？

荒唐無稽な日々に味を占めた

塞がらない傷口を眺めて

照らしていた光は青白く揺れている

荒唐無稽な日々に味を占めた

思い出せる？あの日の最後を

塞がらない傷口を眺めて