星ノ栞

髪を梳かすように 寄せる夕風

オレンジの海は沈んでゆく

微かなキミの残像

消えないように記憶に仕舞う

月灯り　潮騒は弾け　反射して影を踊らせた

夏の夜は砂の城みたいに　満ちてくる波に溶けてった

夢の終わりへ向かう船に

気付かないまま身を委ねていた

織り重なる手と手　掴まえた恒星は

ボクたちが挟んだ星の栞

いまは見えないまま　彷徨うMilky way

いつかまた出逢えると

信じているよ

キミが横顔で微笑むのは

合わない視線を誤魔化すため

遠ざかる　キミと見た花火　鮮やかに 儚げに散った

キミが本当に欲しかったもの　他愛もない優しいコトノハ

少しずつ離れてく心

愚かに ただ眺めていたんだ

それぞれが違う星屑を追いかけて　流れ着く世界

時間が経っても 胸の奥は

確かなものを探している

夜空にくちづけを　願い届けて

亜空間の旅へ　いまでも瞬いてる

ボクたちが挟んだ星の栞

岸は見えなくとも　漕ぎ出すMilky way

キミがそっと星図に散りばめた

ミチシルベを辿り

逢いに行くよ