夜の詩

体に触れた手で、冷たい足で

 飛び込む前に

 何にも言わないで、否定しないで

 あと少しだけ

 合言葉で重ねた空気や確かな日々さえも

 今にも手を離れて遠い過去になってしまうけど

 最初から分かっていたなら教えてよ

 夢中を舞う子供の心、余裕はないから

 いびつな形を受け入れたから

 浮かべた笑顔で私はなにもないこと　それだけで

 あなたに触れた手で、素足のままで

 歩き出さなきゃ

 何にも言わないで、否定しないで

 あと少しだけ