0 to 1 No Distance

青い空に右手伸ばしても 星一粒採れるはずはなく

日の光の欠片を探す

黒い影は爪先に溶けて 在る事すら忘れられたまま

光に咲くまるで徒花

今を駆けて振り向きもせず

向かい風に目を閉じても

ふと気付けば周りの声が

巻き戻り木霊する

誰も見たことない世界の狭間に 0と1が揺蕩い

光る星のような儚い運命を 繰り返し編み込んだ

誰が何処にいるか呼びかけてみても 声一つ届かない

ここが最果てでも手を伸ばすよ 星空に

白い雲のまた向こう側に 群青色を求めてみても

月の影がただ嘲笑う

赤い雨が顔濡らす夢は 醒めてもまだ忘れられなくて

闇世の中消える徒波

明日に賭けて置き去りにした

過去が全て追いつく時

ただ一つの真実さえも

分岐して交差する

何もありはしない広がる暗闇 0と1の間に

置いてけぼりにするほどの距離なんか 初めから消えていた

何がどこにあるか分からないままの 迷路なんていらない

そんな泣き言なら捨ててしまえ 今すぐに

時をかけて省みたのは

刹那過ぎたいつかの日々

ふと気付けば周りの声も

追いかけて木霊する

誰も見たことない世界の狭間じゃ 0も1も見えない

光る星はやがて消えゆく宿命と 夜空ごと飲み込んだ

何が何処にあるか分からないままで 先なんて進めない

だから明日を照らす光求め 青空へ