夏の終り

星空を満たした　思い出たち　花火の音

届きそうな気持ちは　急ぎ足で闇夜に溶けた

あぁ　二人のアルバムに　続きを見出せずに

もう　あの頃の笑顔がずっと残ってる

優しい色　哀しい色　止め処なく流れる景色と雲

僕は変わっていけるかな　水面に消えた誓いの言葉と

握りしめた　夏の終り

長い刹那の後に　瞼の裏焼き付いてた

鏡写しの姿は　急ぎ足でセピアに染まった

あぁ　二人の道すでに　背中合わせに進み

もう　この右手はここで　誰にも引かれない

虚しい程　苦しい程　儚く揺れる茜の花が

僕の肩を叩くから　同じような想いで振り返ってしまうんだ

頬を伝う　夏の終り

答えそびれた返事も　響く波に呑まれた

優しい色　哀しい色　止め処なく流れる景色と雲

僕は変わってみせるから　水面に消えた誓いの言葉と

握りしめた　夏の終り