しゃぼん

御空を分かつ白が　端から端へ静かに伸びていく

それが薄く消えるまで　ただぼんやりと眺めていた

傷付くだけの生き方じゃ　愛なんて語れないのに

今の　僕にとっちゃ　それが全てだからさ

どれも　捨てられないや　嫌いにはなれないや

空に昇るしゃぼんのように　風を避けながら揺れている

瞼を閉じたその後は　虹を残して消えていく

傷付くだけの人がいた　夢なんて涙に変わるのに

今の　僕にとっちゃ　それが答えだからさ

どれも　捨てられないや　忘れられないや

抱き締めた温もりだけが　緩やかに冷めてしまう

いっそもう　このまま一人で

今の　僕にとっちゃ　それが全てだからさ

どれも　捨てられないや　嫌いにはなれないや

今の　僕にとっちゃ　それが宿命だからさ

どれも　投げ出せないや　忘れられないや

嫌いにはなれないや　嫌いにはなれないや