線路上より

炭酸が抜けたような毎日で

 水槽の水は空っぽになって

バタ足もろくにできない僕らが

 生きていくには少し息苦しい

嘘を付きはじめた時から

 嫌いな人と物が増えていく

他人の不幸が喉を通る時

火傷しそうなくらいに甘い

現実見て、焦燥、僕は

 これからどう生きてやろうかな

 来年、再来年、暗転、僕は

これからどう生きていけばいいですか？

深く息を吸い込んで

大人の都合も全部飲み込んだ

生きてる心地がしない今日も

弱酸性な僕の毎日は

教科書通りが当たり前だった

クオリティ高い日常に憧れ

 誰かの残像を追いかけまわした

 現実見て、焦燥、僕は

これからどう生きてやろうかな

来年、再来年、暗転、僕は

これからどう生きていけばいいですか？

深く息を吸い込んで

 大人の都合も全部飲み込んだ

生きてる心地がしない今日も

 排水溝詰まって廻る

 パズルの穴を埋めてくみたいに

型にはまってる方がなんか

それでも自分らしさ、捨てたくないのは

僕がわがままだったから？

 それでも

 深く息を吸い込んで

飛び立つ準備はもう出来ている

有刺鉄線を飛び超えて

瞳を閉じたら全部終わる

 なんて美しい結末でしょうか