帰り途

お勤め帰りの　人波にもまれて

 僕はただ家路を　急いでいる

 夕焼け空は何色　ビルの谷間で葛藤

 1人でいるのが　なんだか寂しくて

 あいつを呼び出し旅にでも

 誘ってみようと思うけど

 あぁ、暮らしに隙間を作れない

 いつかこの夜も　いつかこんな暮らしも

 いつかいつか癒えない傷もいつかは古くなって

 いつの日にか笑って　いつかこの道を歩こう

 いつかいつか言えない日々もうまくすり抜けて

 まだ見ぬ愛を　歌にしようと

 僕はただ　家路を急ぐ

 やっと休みが取れても　ろくでもないこの城で

 ウイスキーに溺れてるだけ　虚しいな

 窓の外に顔を出し　寒そうな月に呟く

 明日の僕はきっと今日より凄いぞ

 いつかこの夜も　いつかこんな暮らしも

 いつかいつか癒えない傷はいつかは古くなって

 いつの日にか笑って　いつかこの道を歩こう

 いつかいつか言えない日々をうまくすり抜けて

 まだ見ぬ愛を　歌にしようと

 僕はただ　家路を急ぐ

 僕はいつまでこうしているのだろう

 愛する人もいないまま