酔いは醒めないで

消えちゃいたいような夜に

キスは甘い甘い味がした

移ろう月の光さえ気怠くて

いつからだろうこんなにも

自分がちっぽけに見えたのは

酩酊のような過去さえ煌めいて

“美しく生きよ”と誰かは言うけど

世間の自慢にもなれないね

揺れるわきっと心はきっと

ただあなたを求めてる

このままずっと預けていいの？

まだ酔いは醒めないで

呂律の回らぬ頭で

ぼんやりとただ見つめていた

こんな映画のワンシーンじゃ泣けないね

目が据わるあなたといると

火照ってく頬さえ分かった

疼く体も抱き寄せてくれないで

触れるわきっと身体はきっと

ふいに弱さを求めてる

そのままぎゅっと、許していいの？

まだ酔いも醒めないで

消えちゃいたいような朝に

ぬるい炭酸を飲み干した

あなたは私に傷さえくれないで